人なら誰しも持っている”心の壁”

Last update:2014/9/17

人の心の縄張り

心理学上では、人は誰でも、自分の縄張りを持っていると言われている。

縄張りとは、簡単に言えば「他人に近づかれたくない距離」のこと。これは心理学では「パーソナル・スペース」と呼ばれ、体の周囲に楕円状に広がっている。
パーソナル・スペースの大きさは個人の性格によって違ってくる。そのため、同じ人でも置かれた状況や対峙している相手によって大きく変化していく。
例えば、恋人同士であれば数センチの距離まで近づいても嫌ではないだろうが、知らないおじさんに頬をすり寄せられたらかなり不快なはずだ。

相手と自分との関係や、その時の状況によって、「許せる距離」が変わってくるのだ。
これが心理学で言うところの 「パーソナル・スペース」、つまり「縄張りの範囲」なのだ。

今回は、相手の心理を読み解くための、パーソナル・スペースに関連したしぐさを観察してみることにしよう。

大きく足を広げて座る人

広げた足がつくる空間が、その人のパーソナル・スペースだといえる。足を大きく広げることでパーソナル・スペースを拡大する行為は、動物が羽を広げたり、毛を逆立ることによって相手を威嚇したりするのと同じことなのだ。
これは、自分を実際の自分以上の存在として見せたい心理の表れ。人に対して攻撃的で、競争力が強く、権威主義的な傾向があると考ええられる。
つまり、こうした座り方の人は虚勢を張りたいタイプ、逆に言うと臆病な人とも推測できる。

座るとき脚を組む人

このしぐさですが、足の組み方の強さによって二通りに分けられる。
足を強く、固く組んでいる人は、どちらかというと緊張していて、目の前の相手や自分の置かれている状況を拒否している気持ちがあるようだ。

自分に自信がなくて、傷つけられないかという不安から、神経をハリネズミのように逆立てて、自分を必死に守っていると考えて良いだろう。

それとは逆に、ゆるく足を組んでいる人は、気持ちがリラックスしているといえるだろう。こうした人に対しては、ゆったりとした気分で話ができる。また、組んだ足をブラブラとさせていれば、さらにリラックスしている状態だ。

足を固く閉じて座る人
女性は、たいてい足を閉じて座っていると思われるが、不自然なほど足を固く閉じて座っている人がいたとしよう。
これも、自分を守っている、心理的に壁を作るっている状態といえる。不安や緊張、そして嫌悪などの表れだ。
また、相手からの非難を受け入れたくない、攻撃から身を守っているという心境かもしれない。

こういった座り方の人には、傷つくことをとても恐れていて、何事に対しても悲観的で、憂鬱な気分でいることが多いようだ。
また、こうした心理的な状況ではなく、自己演出をしているということも考えられる。

足を閉じることによって、パーソナル・スペースを縮めることで、自分を小さく見せることができるようになる。

特に、女性がこうした姿勢を取る時は、小さくて、か弱くて、かわいらしい感じのキャラクターを演じている可能性がある。

ここまで挙げてきたように、何かに夢中になっている時や、無意識に行動している時のしぐさは、外に対して注意があまり向けられていないときほど、その人本来の姿が現れるものだ。

無意識に行動するしぐさというのは、ほとんど人の心理が表れているのだ。